VRTK(Virtual Reality Toolkit)の話。現行の v3.2.1 ではなく、あえて v3.0.1 を使おうという提案です。
( ※ 条件が少しでも異なれば異なる結果になる可能性もあります。あらかじめご了承ください) 

VRTK_301_321_比較

使用環境

当記事は以下の環境で試したものです。
  • Windows 10
  • HTC Vive
  • Unity 2017.4.2f2
  • SteamVR plugin for Unity v1.2.3
  • VRTK v3.0.1

なぜ、あえて過去バージョンを使うのか?

v3.0.1 のほうが v3.2.1 より使いやすいし、各スクリプトについて、当ブログで基本的な使い方は日本語化してあるから。

VRTK v.3.0.1 のほうが各機能を簡単にセットアップできる!

こちらの動画を見てもらえれば分かると思います。
「つかむ」機能のセットアップ手順を比較したものです。



VRTK 3.0.1 では、つかむための機能そのものである VRTK_InteractGrab スクリプトをコントローラーのエイリアスオブジェクトにアタッチするだけでセットアップ完了です。VRTK_InteractGrab が動作するための前提となるスクリプトたちは自動的に付加されます。つまり、1工程です。

VRTK 3.2.1 では VRTK_InteractGrab をアタッチしても、その他の必要スクリプトは自動的には付加されないため、自分で必要なスクリプトを見つけ出してアタッチしてやる必要があり、さらにそれらを明示的に VRTK_InteractGrab に紐づけてやる必要があります。この場合、5工程 必要でした。
自動的に実行されないということは、何をどこにセットすればいいのかを調べる手間もかかるということです。

ということで、VRTK 3.0.1 を推したい。

VRTK3.0.1 なら当ブログにまとめてある日本語の情報を参考にできる!

VRTK の公式ドキュメントは英語なので、日本語ドキュメントと比べて読み解くのに苦労される方は多いと思います。

VRTK 3.0.1 までであれば、かつて当ブログにひたすらまとめた情報を参考にできますよ。インスペクターでの設定項目についてはかなり網羅してあるはずです。日本語です。

当ブログの VRTKまとめ はこちら。
VRTKまとめ

ということで、以下にあらためて Unity2017.4.2f2 で VRTK 3.0.1 をセットアップしてみた手順を記載します。特に問題なく動きそうです。

環境構築手順

1. Unity2017.4.2f2 でプロジェクトを作成

まずは Unity2017.4.2f2 でプロジェクトを作成します。Unity2018 だと VRTK 3.2 も 3.0 も動かないようです。最新版といっても、VRTK3.2 も昨年夏頃に更新されたものなので仕方ないですね。

プロジェクトを作成したらいったんUnityエディターを閉じます。

2. VRTK 3.0.1 のダウンロードとコピー

VRTK の過去バージョンは GitHub からダウンロードできます。
v3.0.1 はこちら。
リンク先の Version 3.0.1 > Assets > Source code をクリックするとアセットをダウンロードできます。

ダウンロードしたファイルを解凍し、中身をさきほど作成した Unity プロジェクトにコピーします。重複ファイルはすべて上書きしました。

3. SteamVR Plugin 1.2.3 のダウンロードとコピー(インポート)

SteamVR Plugin も GitHub からダウンロードしました。
ダウンロードしたのは現行最新版の v1.2.3 なので、アセットストアにあるものと同じかと思います(当記事執筆時点)。
こちらはリンク先で Clone or Download > Download ZIP からダウンロードできます。

ダウンロードしたファイルを解凍し、中身をさきほど作成した Unity プロジェクトにコピーします。重複ファイルはすべて上書きしました。

4. Unityを起動してプロジェクトを開く

VRTKSteamVR Plugin をコピーした Unity プロジェクトを開きます。
このあとはUnityエディター上での作業です。

5. VRTK 3.0.1 をセットアップする

こちらの記事を参考に、VRTK 3.0.1 をセットアップします。
リンク先記事を参考にして設定し、VR環境に入ってオブジェクトを掴んだりできることを確認します。

環境構築は以上です。

メモ:実行時エラーメッセージ

実行時には下記のようなエラーメッセージが表示されますが、今のところ特に問題なさそうです。
エラーメッセージの意味が分かる方、教えてください。


参考:動かしてみた動画

VRTKの基本は INTERACTION(触ったり使ったり) と LOCOMOTION(移動) と POINTER(ポインター)だと思います。v3.0までの知識ですが。
それぞれ普通に動きそうです。



まとめ

今回は VRTK の現行最新版  v3.2.1 ではなく、v3.0.1 を使おうという提案でした。

ただし過去バージョンなので、環境次第では問題が生じるのかもしれません。
情報いただければ幸いです。


今回は以上です。
(この記事の使用環境: Unity2018.4.1f1、Windows10、SteamVR Plugin 1.2.3、VRTK3.2.1、HTC Vive)
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