(この記事の使用環境: Unity5.4.2f2 Personal、Windows10


今回はKindle本のレビューです。やってみたのはこの本。

Unity 5 ゲーム開発はじめの一歩 ThinkIT Books
インプレス (2016-02-26)
売り上げランキング: 6,459

概要
初心者向けの非常に簡単なUnityいじり本。1冊を通じて「コインプッシャーゲーム」を作る。シンプルな構成で、さらっとこなせる。ただし、オブジェクトを配置する座標やマテリアルの色などについて細かな値での指示はなく、「よき感じでやりましょう」というような記述なので、本当に初めてUnityを触る人はやや突き放された感じを受けるかも。あらかじめ少しでもUnityを触ったことがある人ならば問題ないと思われる。現時点ではKindle Unlimitedの読み放題対象本なので、Kindle Unlimited契約済みのUnity初心者なら、さっとこなしてみてもよいのでは。この本だけでUnityを理解できるわけではないが、初心者はとにかくUnityを触ることが大切だと思うので、こういう軽量級の教材は悪くないと思う。

成果物
コインプッシャーゲーム。こんな感じ。
全画面キャプチャ 20170123 82301

動画はこんな感じ。オブジェクトの座標、サイズ等の細かな指定はないため、作る人によって見た目が多少変わるはず。


良いと思った点
・Asset Storeの利用方法について(軽く)触れている。この本を読み終えても使える知識
・「第7章 全国各地で盛り上がりを見せるゲーム開発イベント」には著者の思いが込められているようで、読み物として面白かった。GameJam等のイベントにも興味がわいた

あまり良くないと思った点
・機能追加等でスクリプトを更新していくが、複数回更新が入ると、書き加えた箇所が分かりにくくなっている(コメント中の「追加」という文言がずっと残り続けているため)
・作成したスクリプト等をフォルダに整理するよう案内してもよかったかと。Projectビューがごちゃごちゃになりそう

誤記
・リスト3.4で、型定義されてない変数scoreSを使っている。次で説明があるのでリスト3.4の時点では書く必要なし

今回は以上です。