(この記事の使用環境: Unity 2018.1.0b10 Personal、Visual Studio Community 2017, Windows10)

ダッキングって何?

「ある音を目立たせる等の目的で、こちらの音を一時的に下げる処理」のことのようです。
こちらの記事が分かりやすいかも。

Tanks tutorial で紹介されてたやつ

UnityのAudioMixerコンポーネントにはいろんな機能があるようなんですけど、公式の Tanks tutorial でダッキングの方法が紹介されていたので、メモしておこうかなと。

Tanks tutorial はこちら。

チュートリアル内の AudioMixer の設定パートはこちら。

こんな感じになる。

設定メモ

あとは設定メモ。備忘録的な。

AudioMixerを作成、設定する

まずはAudioMixerコンポーネントを作成し、グループを作成する。で、各AudioSourceのインスペクターでAudioMixerグループを割り当てる。
  • Master グループ直下に、Music、SFX、Driving グループを作成する
  • Music グループ:GameManagerのAudioSource(BGM用)
  • SFX グループ:ShellとTankの爆発音、Tankの発弾音
  • Driving グループ:Tankのエンジン音
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Volumeの設定

グループごとにVolumeの設定をする。このチュートリアルではエンジン音が大きいので、Volumeを下げておく。
  • Music グループ:-12db
  • Driving グループ:-25db
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ダッキングの設定

いよいよダッキングの設定。
  • まずは Music グループ と SFX グループ の下にある "Add..."をクリックして、項目を追加する。
      ・Music グループ: "Duck Volume" を追加する
      ・SFX グループ: "Send" を追加する 
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  • Music グループ:インスペクターの Duck Volume で以下の設定をする。
      ・Threshold:-10db -> -45db(閾値)
      ・Ratio:200% -> 250%(閾値を超えてからの減衰率)
      ・Attack Time:100ms -> 0ms(閾値を超えてから反応するまでの時間)
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  • SFX グループ:インスペクターの Send で以下の設定をする。
      ・Receive:"Music/Duck Volume"
      ・Send level:-80db -> 0db
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上記の設定によって、SFX グループ(弾の発射音、爆発音)の音量が上がったとき、すぐに Music グループ(BGM)の音量が下がります。SFXグループの音量が下がるとMusicグループの音量が元に戻ります。

あとがき

試してみると、こういう設定はゲームプレイ時の心地よさにけっこう影響することが分かります。ゲームリリース前の仕上げのときなどに、気にしてみるといいかもしれないですね。

今回は以上です。