(この記事の使用環境: Unity5.5.0f3 Personal、Windows10、SteamVR Plugin 1.2.0、VRTK3.0.1)


VR用アセット「VRTK」に収められているスクリプト「VRTK_TouchpadWalking」の概要を説明します。
タッチパッドに触れる・押すことにより(テレポートではなく)動き回る機能を提供します。
VRTK_TouchpadWalking

■公式サイトの解説

まずは公式サイトによる解説。これで用が足りる方は以下を読む必要はありません。
VRTK_TouchpadWalking · VRTK - Virtual Reality Toolkit

以下、公式サイトの解説をざっくりと直訳または意訳したもの+若干の補足です。誤り等があれば指摘してもらえると大変ありがたいです。また、イベントおよびメソッドについての解説は省略していますので、それらは公式サイトを参照願います。


■概要

  • VRTK_TouchpadWalking スクリプトは、タッチパッド上で指をスライドさせることによってプレイエリアを歩き回る機能を提供する。
  • このスクリプトは、他の衝突可能なゲームオブジェクトによって歩くことを阻まれるよう、ユーザーの位置にリジッドボディとボックスコライダーを追加する

■インスペクタのパラメータ

  • Max Walk Speed: プレイエリアを移動する最大速度。それは、タッチパッドが軸の端にタッチされているとき。タッチパッドの軸の中央に近い位置でタッチされているほど、歩行速度は遅くなる。
  • Deceleration: ユーザーがもうタッチパッドに触れていないときに、完全停止するまでスローダウンする速度。この減速エフェクトはモーション酔いを和らげる。
  • Move On Button Press: もしここでボタンが定義されていれば、そのボタンが押さえられて、かつタッチパッドの軸が変更されたときのみ移動する。
    (※ デフォルトでは「Touchpad_Touch」がセットされており、タッチパッドに触れるだけで移動するが、例えばこれを「Touchpad_Press」に変更すると、タッチパッドを押し下げたときのみ移動するようになる。個人的には「Touchpad_Press」に変更しておくとかなり酔いにくくなるように感じた)
  • Device For Direction: 移動方向(の正面)を定めるデバイス。
    (※デフォルトでは「Headset」がセットされており、ヘッドセットの向いている方向が移動軸の正面となる。ほかの選択肢には「Left_Controller」・「Right_Controller」があり、それらをセットすると、コントローラーの向いている方向が移動軸の正面となる)
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■関連するExamples

関連するExamplesについての解説記事です。

■VRTKのセットアップ方法および関連スクリプトの解説

VRTKのセットアップ方法および関連するスクリプトについての解説記事です。

今回は以上です。